スポーツジムなどのダンス・フィットネス(踊りながら行う運動)として人気が高まっている「リトモス」(Ritmos)のインストラクターになるには。資格取得の方法や試験・ビデオ検定、費用について解説します。(2017年8月時点の情報です)
資格の名称
リトモスのインストラクターは、正式には「リトモス・オフィシャルトレーナー(OT)」といいます。
費用や講習
講習の受講費が5万円(+消費税)
リトモスインストラクターになるためには、日本の事務局(株式会社カリテス)が実施する講習を受講する必要があります。この講習の参加料金は、5万円(+消費税)です。税込で5万4000円になります。
名称
講習は「認定コース」という名前です。
日程
講習は3日間です。1日6時間~7時間くらいです。年に数回行われています。
会場
会場は、東京や大阪など大都市です。
指導する人
講習で指導を担当するのは「マスター・トレーナー」と呼ばれる上級インストラクターです。マスタトレーナーは全国で6人しかいません。そのうち3人くらいが参加します。
受講者がだいたい10人~十数人くらいになる場合が多いそうす。それに対して、3人の先生が教えてくれるということで、かなり濃密なレッスンが期待できます。
マスター・トレーナー(MT)
日本のリトモスのマスタトレーナーは以下の人たちです。
- 竹ヶ原佳苗
- 有田麻里子
- 藤野慎士
- 冨田千晶
- 魚原大(2018年3月まで)
- 岩橋悠太
試験は「ビデオ検定」
自分で撮影して送る
講習自体には試験はありません。ただ習うだけです。
講習の後、2か月以内にビデオ検定に合格する必要があります。これは、自分で踊っている風景をビデオ撮影し、提出するというものです。難易度はやや高いと言われています。つまり、不合格になる人も結構いるということです。このビデオによる試験の審査は、主宰者のウリセス・プイグロス氏が自ら行っていると言われています。
ダンスの種類が多いの難関
ビデオ検定で不合格になる人がいる理由は、リトモスでは様々な種類のダンスをこなす必要があるからです。
エアロビクスの経験が豊富で上手でも、ラテンダンス(サルサなど)やヒップホップなどのダンスもそれなりにできなくては、合格は難しくなるようです。
不合格でも講習代は戻って来ない
ビデオ検定に不合格になったら、講習代の5万円は戻ってきません。(3日間もかけて教えてもらうのですから、当然といえば当然ですが。)
合格後の費用
維持費が年間4万円(+消費税)
月額にすると税込で3600円
インストラクターとしての資格を保持するために、年間4万円(+消費税)がかかります。税込みで43,200円です。月間にすると、月額3600円になります。ズンバとあまりかわらない料金ですね。
この料金は「アップデート料」と呼ばれています。年4回の研修代が含まれています。リトモスは年4回、使用する曲と振り付け(コリオ)が変わりますが、この振り付けを覚えるための費用が含まれているということです。
初期費用は10万円
講習代(54,000円)と1年目の維持費(アップデート代、43,200円)を合計すると、初期費用は約10万円となります。
それと、ビデオ撮影をするための機材を借りたり、撮影場所のスタジオを借りたりするのに、お金がかかります。
スポーツジムなどの施設の負担
なお、これはインストラクター個人とは関係ないですが、スポーツジムなどの施設がリトモスをやりたい場合は、施設側に費用負担がかかります。
ジム側が、年間で5万円(税込みで5万4000円)をロイヤリティ(ライセンス料)として支払う必要があります。これは、会社ごとではなく店舗(クラブ)ごとに支払う必要があります。例えば、ルネサンスという大手ジムであれば、「早稲田店」「三軒茶屋店」など店舗ごとに5万円がかかります。
メリット
リトモス資格のメリットは、首都圏などで需要が多いことです。 リトモスはどこのジムでも人気種目であるため、レッスンのコマ数が増える傾向があります。 その一方で、インストラクターの数はそれほど多くありません。 このため、他の種目のインストラクターに比べて、資格や経験、やる気があれば、仕事を見つけやすいと言われています。